ノーサンブリアンパイ！とろける肉とクリーミーなソースの組み合わせが最高に美味しすぎる！

イギリス北部のノース・シェフィールドは、歴史ある産業都市として知られていますが、そのグルメシーンも近年注目を集めています。この街には、伝統的なイギリス料理を味わえるパブやレストランが多く存在し、地元民に愛される隠れた名店も数多くあります。

そんなノース・シェフィールドでぜひ味わっていただきたいのが「ノーサンブリアンパイ」です。ノーサンブリアンパイは、牛の肩肉をじっくり煮込み、濃厚なグレービーソースで味付けしたものを、サクサクとしたパイ生地で包んだ料理です。

歴史と伝統を誇るノーサンブリアンパイ

ノーサンブリアンパイの起源は、18世紀後半に遡ると言われています。当時、ノース・シェフィールドは羊毛産業の中心地として栄えており、多くの労働者が街に住んでいました。彼らは肉をたっぷり使った料理を求めていましたが、高価な牛肉はなかなか手に入りませんでした。そこで、安価で手に入りやすい牛の肩肉をじっくり煮込んで柔らかくし、パイ生地で包むことで、栄養価が高く、食べ応えのある料理が生まれたと言われています。

とろける柔らかさの秘密

ノーサンブリアンパイの魅力の一つは、何と言っても肉の柔らかさです。牛の肩肉は、長時間煮込むことでコラーゲンが溶け出し、驚くほど柔らかく仕上がります。フォークで軽くほぐすだけで、肉は口の中でとろけてしまいます。

また、グレービーソースも重要な要素です。赤ワインやコンソメ、野菜などを使い、じっくりと煮詰めた濃厚なソースは、肉の旨味を引き立て、風味豊かに仕上げます。このグレービーソースがパイ生地に染み込み、全体を一体化させています。

サクサクのパイ生地

ノーサンブリアンパイを彩るのは、サクサクとしたパイ生地です。バターや小麦粉を丁寧に練り上げ、層状にして焼き上げたパイ生地は、外はカリッ、中はしっとりとした食感が魅力です。

熱々のパイをナイフで切り分けると、中から肉汁とグレービーソースが溢れ出します。この香ばしい香りだけで食欲をそそられます。

ノーサンブリアンパイを楽しむヒント

ノーサンブリアンパイは、そのままでも十分に美味しいですが、付け合わせがあるとさらに楽しめます。

マッシュポテト: クリーミーなマッシュポテトは、濃厚なグレービーソースによく合います。
グリーンサラダ: さっぱりとしたグリーンサラダは、重たいパイの後にぴったりです。
ビール: イギリス産のエールやスタウトなどのビールも、ノーサンブリアンパイと相性抜群です。

まとめ

ノーサンブリアンパイは、イギリス北部のノース・シェフィールドを代表する伝統料理です。とろけるような牛肉、濃厚なグレービーソース、サクサクのパイ生地が織りなすハーモニーは、一度食べたら忘れられない美味しさです。ノース・シェフィールドを訪れる際は、ぜひこの地元の名物料理を味わってみてください。

ノーサンブリアンパイのレシピ例 (2人分)

材料	量
牛の肩肉	500g
玉ねぎ	1個
にんじん	1本
セロリ	1/2本
赤ワイン	200ml
コンソメ	1個
ベジタブルブイヨン	300ml
バター	50g
小麦粉	30g
塩コショウ	少々

パイ生地:

市販のパイシートを使用してもOKです。

作り方:

牛の肩肉は大きめの一口大に切り、塩コショウで味付けする。
玉ねぎ、にんじん、セロリはみじん切りにする。
鍋にバターを溶かし、牛肉を炒める。色が変わったら玉ねぎ、にんじん、セロリを加えてさらに炒める。
赤ワインを加えてアルコール分を飛ばし、コンソメ、ベジタブルブイヨンを加えて煮込む。弱火で2〜3時間ほどじっくりと煮込み、肉が柔らかくなるまで煮込む。
別の鍋にバターを溶かし、小麦粉を加えて弱火で炒める。ルウを作るように焦げないように注意しながら混ぜる。
4の煮汁を少しずつ加えながら混ぜて、とろみがついたら塩コショウで味を調える。
耐熱容器に5の肉とグレービーソースを入れ、パイシートで覆う。
200℃に予熱したオーブンで30分ほど焼く。
焼き上がったら、粗熱を取り、好みの大きさに切って盛り付ける。